始球式はプロ野球の試合が始まる前に行い、芸能人や歌手、OBの野球選手などが球場を盛り上げるイベントです。
ではその日本で初めて始球式をした人物を知っていますか。
この記事では、
- 日本で初めて始球式した人物
- なぜ打者は空振りをすることになったのか
について紹介します!
日本で初めて始球式をした人物は?
日本で初めて始球式をした人物は、大隈重信氏です。
大隈重信氏と言えば、
- 第8・17代 内閣総理大臣
- 通貨・円の制定
- 早稲田大学・日本女子大学を創設
等々、日本の偉人と言える人物です。
実は、1908年に早稲田大学が米大リーグ選抜チームと試合をしたことがあります。
このとき日本にプロ野球が存在しておらず、野球と言えば学生のスポーツとされていました。
そしてこの試合で始球式したのが、早稲田大学を創設した大隈重信氏でした。
しかし、大隈氏の投じたボールはストライクゾーンから大きく外れてしまいました。
これに慌てたのは、打席に立っていた早稲田大学・一番打者の山脇正治さんでした。
「偉大なる大隈先生に恥をかかせる訳にはいかない」
そう思った山脇さんは、大きく外れたボールをスイングし空振りすることで”ストライク”とした訳です。
この出来事から日本野球では、始球式を担当する来賓には空振りをすることで、敬意を示すことが慣習となったといいます。
MLBでも打者は空振りするの?
ではMLBではどうでしょうか。
実はMLBの始球式では、空振りどころか、打者が打席に立たないのが一般的です。
MLBの試合を観ていると、例えば選手の家族(お母様や奥様)が投げるときは、選手は捕手としてグラウンドにあらわれます。小さいお子様が投げるときも同じですね。
打席に打者が出てくること自体がないので、「始球式では空振りをする」という慣習は、日本ならではの光景です。
- 始球式はMLB発祥の演出
- 打者が打席に立つこと、打者が空振りすることは日本独自の演出
であることを覚えておきましょう。
とのま
そういえばMLBの始球式に打者はいませんよね。